健康大百科

放射線治療による副作用

癌について  |

がんの治療に用いられる手法にはいくつかの種類がありますが、その中でも多く用いられているのは外科手術によるがんの切除です。この外科手術によるがん治療は、手術によってがんそのものを切除してしまうことが可能なため、胃がんや大腸がんなどでは最も効果的にがんを治療することができるといったメリットがあります。しかし、がんに罹ったからといって必ずしも切除をしなくてはならないというわけではなく、外科手術に頼らなくても治すことのできるがんというものも少なからずあります。

そのような外科手術なしに治るであろうがんに関しては放射線治療や抗がん剤の投与が行われて治療が進められることになります。放射線による治療では身体の外部からの放射線の照射と、身体の内部からの放射線の照射がありますが、どちらの方法であってもがん細胞そのものに対してピンポイントで放射線を照射することは非常に困難です。そのため、放射線の照射では多少なりともがん細胞の周囲にある正常な細胞も放射線を浴びることになります。その結果として放射線の照射による治療では嘔吐感や下痢、身体のだるさなどの副作用が発生してしまうこともあります。これらの症状は放射線の照射を受けた直後だけではなく、照射後に時間を置いてから現れる場合もあります。

がん治療の最前線で有効な治療法として選ばれているのが放射線治療です。アメリカでは実にがん患者の6割が放射線治療を選択するそうです。それにはやはり、治療におけるメリットは大きいと思います。ステージを選ばなかったり、切開をしないのでダメージが少なくて済むなどです。しかしながら、放射線治療には少なからずデメリットもあることを知っておきましょう。様々な副作用や後遺症があれど、全ての人に必ず現れるというわけではありませんので、放射線治療については放射線治療について書かれたサイトなどで学習するといいでしょう。患者本人にも、その家族にも正しい知識が必要だと思います。

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