健康大百科

痔の日帰り治療

病気  |

現在、痔の治療を日帰りで行える病院は数多くあります。日帰りで行えるメリットとして、入院費用をかけないで手術費用だけで済む事が挙げられます。しかし、痔の症状によって日帰り治療が出来る症状と出来ない症状が存在します。日帰り治療が行える症状は外痔、内外痔核が考えられます。

外痔は出血の危険が少ない為、傷が肛門の表側だけの浅い傷なので日帰り手術が適応されます。内外痔核は1、2個だけであるならば術後の痛みも少なく済むので、日帰り手術が可能となります。しかし、3個以上になると術後の痛み、出血の管理が必要となるので入院が必要とされます。ですが、入院をしないで行う事を望む場合は、治療を2回以上に分けて行う事で日帰りの手術が可能ではありますが、1回で治療する事が今後の生活の不便さを出さない為にも良いと考えられます。

これらの症状以外にも切れ痔では日帰り治療が可能である場合とそうでない場合が生じます。肛門が狭い状態である状態である場合は日帰り治療は不可能となります。また痔ろうは、症状が浅いものでは日帰り治療が可能ですが、それ以外の重い症状は入院を必要とします。しかし、輪ゴムを使用するセトン法は日帰りの治療が可能となります。今後、再発を防ぐためにも生活習慣や体調管理をしっかりする事と、医師の判断に委ねる事で、安心・安全な治療が行えると考えられます。

また最新の痔の治療法として注目されているのが、「ALTA(アルタ)療法」と言われる治療法です。別名、「ジオン注」ともいいます。ジオン注とは、痔の部位に「ジオン注」という注射剤を注射します。これを注射することで、痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法になります。手術よりも大きなメリットは、傷口が痛まないため日帰りで大丈夫という事です。痔は辛いが手術は嫌だという人は先生に相談してみるといいですよ。

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